![]() | 私のこだわり人物伝 2007年6-7月 (2007) (NHK知るを楽しむ/火) 重松 清 日本放送協会 日本放送出版協会 日本放送出版協会 2007-05 by G-Tools |
私のこだわり人物伝の「夏目漱石 悩む力」を観る。講師は政治学者の姜尚中。『三四郎』、『それから』、『こころ』の漱石作品を通じて漱石の「悩む力」を考究する。
この三作品はともに特定の女性が主人公の心に絡んでくる。自分はこの三つを読んでいて、順番は『こころ』、『それから』、『三四郎』の順。『こころ』ではKの自殺と遺書の文面に揺さぶられた。『それから』は、今にしてみれば先駆的なニート小説。「遊民」なんて言葉が当てられていたけど、親の脛をかじって金をせびって哲学的な思索に長大な時間を費やすところは現在進行形的な問題。でも、読んだときはそこまで深く読み取った覚えはない。絶縁と絶交の代償にして友人の妻と結ばれてこれから面白くなる、というところで終わっていたことは覚えている。
『それから』の主人公は完全無職のニートだけどゴンチャロフ『オブローモフ』の主人公は役人生活に愛想を尽かして無職の身。ニートとか無職とか言っても経歴はいろいろ。姜尚中は「悩む力」の大切さを例の真面目顔で説いているんだけど、ご自身の肩書は東大教授であり、アカデミズムの最高峰に君臨している方。人生に悩んで無職の人もいればかやた大学教授もいるのだから、下手に悩んだ方が負けかもしれない。でも生きる上で悩みは付き物で、私もよく悩む方。優柔不断というかぼーっとしているというか、傍目はダメ人間の象徴のようだが(笑)。
すべての煩わしい事から逃避したいと思うときがあるけど、趣味の時間を確保できてこうしてブログを更新できる間はまだ頑張れる。人間関係につらいことがあっても生きていける。大丈夫、まだ自殺しない。
関連リンク
夏目漱石 悩む力










